孤独な王子様
蜘蛛を草むらに帰しながら、



ここって毒草生えてんのかな、と呟く王子様。



でも徘徊しているウサギが美味しそうに食べるものですから



そんなことはなかったと落胆するのでした。



庭から帰る途中です。



今度は自動ドアに挟まろうかなと王子様が悩んでいた時でした。



自分の手前の病室に、
新しい名札がはめられていることに気がつきました。



記憶力が無駄にいい王子様は、昨日の人だとすぐに気がつきました。



でもどうせすぐにいなくなるので



挨拶は別にいいかな、と通りすぎて
自分の部屋に帰りました。



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