この気持ちはいつ気づく?
和也side

篠田結愛。

俺のクラスでも可愛いと男子に評判だ。
確かに可愛い。
でも彼氏ができたことがないという噂もある。
あんなに可愛い子がどうしてできないんだろう。
実は性格悪いとか?いや、勝手に決めつけるのはよくないな。

なんとかしてLINEしたい。でも俺はそんな積極的じゃないし。
あぁ。どうすりゃいんだ。

そんなある日だった。
偶然朝学校につくと、結愛ちゃんが後ろにいた。
今しかない、と思った。

「あ、あの。体育館に誰かいましたか?」

俺何聞いてんだよ。
咄嗟に変なこと聞いてしまった。

「いや、体育館行ってないんでわかんないです。」

ですよね。
結愛ちゃんは手にジュースを持っている。
多分自販機に行った。
体育館になんか行くはずない。
でも、それしか思いつかなかったんだ。

「あ、そうですよね、すいません!」

俺は恥ずかしくなって慌てて教室へ行った。

と言っても結愛ちゃんは隣のクラス。
行き先はあまりかわらない。

今日のことあやまるついでにLINEしよ。
今を逃したら、多分一生この先チャンスはない。

俺は友達に結愛ちゃんのLINEをもらった。


< 15 / 20 >

この作品をシェア

pagetop