弱虫なボク~先生と生徒の距離~
こんなノンキな事をしていて良いのかな?


僕は、クラスメートを傷付けてしまったのに


こうして、寿美子先生と2人っきりの時間を過ごしてて良いのかな?



でも、ちょっとだけ


ちょっとだけだけど


笑えたって事で、少しは先生に近づけたのかな?


僕は、窓の外を眺めたまま、暗くなりかけている空に自分の想いを


心の中で、小さく、呟いた。


先生が笑ったからか、僕が笑ったからなのか


それは分からなかったけど、気づけば呼吸は正常に戻っていて


苦しみも、どこかへと飛んでいき


その代わりに、ドキドキと胸が幸せの音を鳴らしていた。
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