弱虫なボク~先生と生徒の距離~
しかし、


現実は、そんなに甘くはなかった。



僕の願いにも似た呟きは、ただの呟きとなる。



今、僕の頭の中では都合の良い言葉しか浮かんでこなかった。


密かに忍び寄る、絶望の足音が、僕の方へと向かって


一歩、一歩と近づき、僕を真っ暗な闇の世界へ連れ去ろうと歩み寄っていた。



僕は、それに気づく事を恐れてたいたのかもしれない。


今が、今この時が、幸せ過ぎるように感じていたから…
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