弱虫なボク~先生と生徒の距離~
自分の瞳から涙が零れ落ちているのに気づいたのは



先生に抱きしめられていた時だった。



気づけば、僕は先生の胸に顔をあてて、体を震わしていた。



震える体を鎮めようと、僕の背中に短い腕を伸ばし


背中をさすりながら、何度も、何度も僕に声をかけた。


「我慢してたんだね…もう、何も言わなくて良いから」


甘い香水に纏われた先生の体は、なぜか小さいのに、大きく感じ


先生の優しい言葉に、声は出さずに小さく頷いた。
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