クールな御曹司の甘いお仕置き
「はあ?横から何だよ?邪魔すんな。他当たれよ!」

牧野が俺を睨み付けて声を荒げる。

「俺の言葉が聞こえなかったか?これは俺のなんだよ」

泥酔状態で今の状況を理解してなさそうな美緒の腕と肩を掴んで、牧野から強引に彼女を奪う。

「お前……社長の息子だからって偉そうにすんなよ!」

怒った牧野が俺に食って掛かる。

「ただ所有権を主張しただけだ」

絶対にこんな奴に美緒を渡すわけにはいかない。

こいつは……俺のだ。

取られそうになって初めて気づく自分の気持ち。

……認める。

俺は美緒が好きなんだ。

鋭い眼光で牧野を睨み、美緒の髪の毛に触れて俺の噛み跡を見せる。
< 102 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop