クールな御曹司の甘いお仕置き
「こんなところで寝てたら風邪を引くだろ」

再び身を屈めると、美緒に手を伸ばして彼女を抱き上げる。

だが、あることに気づいて驚愕に目を見開いた。

「嘘……だろ?」

こいつ……下着もつけていない。

まんが喫茶でもつけていなかったに違いない。

疑問が確信に変わると同時に、沸々と込み上げてくる怒り。

この馬鹿なお嬢さん、どうしてくれようか?

ゲストルームに美緒を運ぼうと思ったが止めた。

自分の寝室に彼女を運び、ベッドに寝かせる。

「……お前にはお仕置きが必要だな」

少しは反省しろよ。

静かな月明かり中、無邪気に眠る美緒を見下ろすと、俺もベッドに入り彼女を背後から抱き締めた。
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