クールな御曹司の甘いお仕置き
優君と朝井さんなら美男美女で端から見てもお似合いだ。

彼も朝井さんみたいに頭の良い女性がタイプなのだろうか?

そう考えると、チクンと胸が痛む。

エレベーターを降りると、優君と数メートル後ろをとぼとぼ歩いてオフィスに入る。

良かった。まだ誰もいない。

まだ他の社員が来てなくてホッと肩を撫で下ろす。

うちの課は私には好意的な人が多いけど、優君と同伴出勤ということになれば心象が悪くなる。

デスクに着くとバッグを机の下に置き、パソコンを起動させる。

だが、ピーッという異音を発したままパソコンは立ち上がらず、スクリーンは真っ暗。

「あれ?」

首を傾げながらもう一度起動させるが、パソコンはまたピーッと虚しい音を立てるだけ。
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