クールな御曹司の甘いお仕置き
優君のクールな顔にも朝井さんはうっとりすることなく、ビジネスライクに話をする。

「今週の金曜日で急なんですけど……。専務も常務も他の予定が入っていまして……」

朝井さんが申し訳なさそうな声で言うと、スマホでスケジュールを確認したのか優君がすぐに返事をする。

「金曜ね。わかった。調整するから、後で詳細をメールで送っておいて」

「わかりました。ありがとうございます」

朝井さんは笑顔礼を言うと、なるだけ気配を消していた私に目を向けキッと睨んだ。

おお、怖い!

彼女の睨みに怯む私。

ひょっとして朝井さんは優君狙いなのだろうか?

だとしたら、彼の周りをうろちょろしてる私は目障りに違いない。
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