クールな御曹司の甘いお仕置き
「わからない?優って意外に鈍感だよね。それとも、わからない振りをしてるだけかな」

俺を挑発するような京介の目。

だが、俺は冷淡に答えた。

「お前の言わんとすることが全然わからないな」

「そんな惚けたこと言ってると、結城さん、他の男に取られるよ」

口調はソフトだが、京介の目はいつになく厳しい。

「真っ当な男なら大歓迎だが」

俺は京介に冷ややかに返した。

美緒が結婚して幸せになれば、俺の役目も終わる。

「そんな強がり言って。普通さあ、父親は娘には噛みつかないからね。いい加減認めたら?異性として結城さんが好きだって」

違う。

女としてなんか見ていない。

あれは美緒を懲らしめるためにやっただけだ。

「……下らない」
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