クールな御曹司の甘いお仕置き
「精一杯褒めてる。明日も作れよ、玉子焼き」

昔から、私は優君の笑顔に弱い。

だって、いつも怒ってばっかりで笑顔をあまり見せてくれないから。

「うん、いっぱい作ってあげるね」

さっきまで少し膨れていたのに、今はとびきりの笑みを浮かべる私。

そのうち私のことをもっと見直して、「お前を嫁さんにしようかな」……なんてプロポーズしてくれるかも。

昨夜の縁日は優君も優しかったし、今日の私は朝からご機嫌だった。

それから優君の車で会社に出勤。

幸い、今朝はエレベーターで社長秘書の朝井さんと一緒になることはなかった。

仕事もうっかりミスはあったけど大きなミスなく終わり、無事に定時で帰ることに……。
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