ずっと好きです。(完)
「沙奈」


玲に名前を呼ばれて手を伸ばした。


それを握ってくれた。


「れ、い
わ、たしは、だいじょ、ぶ、だか、ら
まっ、てて」


「あぁ。
わかった」


玲のその言葉を聞いて、私は手を離した。


そのまま出発した。


「沙奈、大丈夫?」


「う、ん」


大丈夫


私は大丈夫。


そう思うしかなかった。


車を走らせて、すぐに病院に着いた。


「ちょっと待っててね」


そう言って先に降りて、病院に入っていった。


少しすると、


「沙奈、これに乗って」


そこには車椅子があった。


私は自分で乗りたくて、立って乗った。


「よし。
行こうか」


そう言ってママが押した。


受付に行って、呼ばれんのを待った。


「未来さーん。未来沙奈さーん」


「いこっか?」


「うん」


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