ずっと好きです。(完)
それから、イルカショーが終わった。


終わった時間がちょうどお昼だった。


「玲、お腹すいてない?」


「すいてる」


「お弁当作ったんだ!食べよ」


「お!まじで!
食う!」


「分かった。」


そう言って、座れる場所を探して、シートを広げて、お弁当を開けた。


お弁当の中を見たときの、玲の反応は、
小学生が遠足で、お弁当の中身を見たのと、同じ表情をしていた。


「すげぇ〜うまそう!」


「私は少し手伝っただけなんだけどね、ほとんどママがやってくれた。」


「それでも手伝ったんだろ!
俺はそれだけでも嬉しい。
食べていいか!」


「どうぞ」


「いただきます」


そう言って、玲は、お弁当を食べ始めた。


「すげぇうまい!」


「よかった。
私が作ったんだよ?
さっきのお肉」


「そうなのか!」


「うん。
あと、この卵焼きも、私が作った。」


「どれどれ」


玲はそう言って、卵焼きを食べた。


その途端、目がキラキラした。


「すげぇうまい」


「玲、さっきからすげぇうまい、しか言ってないよ。」


「だって本当に美味しいんだもん。」


もんって

















可愛い


お弁当は、ほとんど玲が食べた。


私はなぜか、あまりお腹が空いてなかった。


なにもないといいなぁ。


それから私たちは、いろんなところを見て、夕方までいた。


「今日は楽しかったね」


「あぁ。
沙奈の弁当、すごく美味しかった。
また、作ってな」


「うん!」


私たちはそのまま家に帰った。


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