ずっと好きです。(完)
なんでこんなにしつこいの?


「一人なんだからさぁ、俺らと遊ぼうぜ」


「いいです。」


「いいじゃーん」


「嫌です。」


「ちっ
早く着いてこいよ!」


そう言って私の手を強引に引っ張った。


「いや!やめてください!」


「おい!暴れるな!」


私は抵抗したけど、話してくれなかった。


もうダメだ。


「おじさん達」
「人のお姉ちゃんに何してるの?」


すると、そんな声が聞こえた。


私は閉じていた目を開け、声のした方を見た。


そこには、怖い顔のした、朔と朔弥と玲だった。


「あぁ?なんだお前ら」


「ねぇ?」
「早くお姉ちゃんから」
「「離れてよ!」」


そう言って私の腕を掴んでた人を、蹴った。


その衝撃で、私の手が解放された。


ていうか、この二人なんでこんなに、強いの?


「なんだこのガキ」


「お姉ちゃん大丈夫?」
「怪我ない?」


「大丈夫だよありがとう。」


私は手が解放された瞬間に、朔達の元に戻った。


「それより、さっきのは何?」


「「えーっと」」


私の質問に二人は、目を泳がせた。


はぁー


「まぁ助けてもらったから許してあげる。
でも!家に帰ったらちゃんと話してもらうからね!」


「「うん!」」


そう言って笑顔になった二人。


「俺らのこと、無視してんじゃねぇよ!!」


そう聞こえた時には遅くて、男の人たちは、私たちの真後ろに立っていた。


殴られる!


そう思って、目を閉じた。


……あれ?痛みが来ない?


疑問に思って目を開けたら、


「何、殴ろうとしてんの?」


玲が止めていた。


「お前ら、痛い目みないとわからないの?
じゃあ、思い通り痛い目見せてやるよ」


そう言った玲は、男の手を後ろにした。


「いててててて」


男はそんなことを言って、痛みに訴えていた。


「これくらいにしてやるから、もう沙奈に近づくな!」


「「ごめんなさいーー!!」」


男の人たちは、逃げて言った。


はぁー怖かったー!


「沙奈!大丈夫か?」


「うん!大丈夫だよ。
玲、朔、朔弥助けてくれてありがとう」


「「「どういたしまして」」」


「じゃあ、もっと回って、楽しもうか」


「「うん!」」


そう言って歩こうとした。


けど、


フラッ


体がふらついて、


バタン!


倒れてしまった。


「沙奈!」


「「お姉ちゃん!!」」


玲と朔達の声が聞こえたと同時に、意識を失った。


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