ずっと好きです。(完)
「朔、朔夜ごめんね
もっと遊んであげたいのに、お姉ちゃんもう、一緒に遊べない。
ごめんね」


「「お姉ちゃん死んじゃやだ!!」」
「僕達と、まだ遊んでほしい!」
「絵本読んでほしい!」


朔、朔夜ごめんね。


まだ、こんなに小さいのに、悲しい思いさせて、ごめんね。


私はふたりを抱きしめた。


「ごめんねッごめんねッ」


「「おねえちゃーん!!
うわぁぁーーーん!!」」


二人共、本当に、



ごめんね。

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それからずーっと泣いてて、泣きつかれたのか、二人は寝てしまった。


私は二人の頭を、なでた。


「玲」


「なんだ?」


「私が死んじゃったら、玲が一人になっちゃう。
そんなの嫌だ!」


「沙奈」


「玲、離れたくないよ」


私は玲に、抱きついた。


「死にたくない、死ぬのが怖い。
まだ皆と、一緒にいたい。
玲とッ玲と離れたくない!」


「沙奈
俺だって離れたくない。
お前を、死なせたくない。
でも、俺には何も出来ない」


「そんなことないよ!
私いつも、玲に助けてもらってるよ?
私玲が居たから、病気のこと、受け止めれたんだよ?
玲のおかげで、病気になった後でも楽しかったよ?
だから、何も出来てないなんて言わないで?」


私はそう言って、止まっていた涙が、また出てきた。


玲の肩が、震えてる。


泣いてるの?


泣かないで。


玲が泣いてると、もっと涙が出てきちゃう。


私と玲は、しばらくそのままで、いた。


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