不器用な二人はあまのじゃくの関係
ドキドキあまあまなデートをします。

『服…その服似合ってるよ』

あんなこと言うから…

もっと好きになっちゃうじゃない。


電車に揺られて隣町へ20分ほど。
そこそこ長い。


「俺さ、昨日の夜母さんがご飯炊くの忘れててさ〇うのご飯だったんだぜ。
本当、母さんは抜けてるんだよなぁ。」

「うちもだよ!お母さんが『肉じゃが作るわよ』って気合い入れて買い物に行ったんだけど家族3人分作るのに間違えてじゃがいも袋3袋分買ってきたんだよー。4個くらい入ってるやつ3袋だよ。昨日はじゃがいもパーティだったよ。本当、お母さん天然すぎる。」

「相変わらずだなぁ晴美さん(笑)」

「もう、お母さんふたりして天然よねー」


なんだ、普通に話せてるじゃん。

あんな学校で悩んで避けてても遥太は私と何もなかったように接してくれる。
いつもと違うのは隣に座ってるだけでドキドキしていること。……好き。

言ってしまいたい。










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