不器用な二人はあまのじゃくの関係
あなたのことが好きです。遥太side

2日ほど杏奈は学校をサボっている。
今日は梶原もいないそうだ。
何やってるんだ?
もしや、ふたりで駆け落ち?

ないないない!
杏奈が親友の彼氏を奪うなんてありえない、まして、あんなラブラブなのに梶原が杏奈に乗りかえるなんてありえない!!



クソ。
なにしてんだよ。


「遥太?」

「あ、なんの話だっけ?」


葉月と話していたことを忘れていた。

「練習試合の日だよ!」

あぁ。そうだった。
せっかくの夏祭りの日に練習試合なんて鬼畜だよ。
バスケは好きだけどその日は杏奈と過ごしたかった。実は告ろうと思っていた。

「話があるの。」

「ん?なんの?バスケのことならなんでも「ちがうの!そうじゃ、ないの!」


フゥと一旦落ち着くために小さなため息をついた葉月は俺を真っ直ぐ見つめる。

「大事な話なの。練習試合終わったら、聞いてほしい。」

「あぁ。わかった。」


なんの話だろう。
なんてな。
少し予想はついている。
だてに中学のころモテ男やってねーよ。

きっと葉月は俺に告白する。

自惚れみたいだな。


でも俺は何があっても杏奈一途だから。
あ、そうだ。
今日の夜にでも杏奈と花火を見る約束をしよう。
そして、花火を見る日に告白しよう。






それにしても杏奈は何やってんだ。
















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