不器用な二人はあまのじゃくの関係
あなたのことが好きです。


『そうなんだけど、その後、俺の部屋来いよ。』



『花火見ようぜ』



遥太から言ってきた。

なんで?

幼なじみとしてみたいってこと?


………それとも……




『誘えた?』

「誘われた。」

あの後優梨に電話した。
『えぇー!?まじ!?』となぜか喜んでいる優梨。

「なんで誘ってくれたんだろう…」

私が少し期待を込めた質問をした。

『さぁ?そんなの遥太にしかわからないもん』

ですよね。

優梨なら知ってると思ったんだけどな。
まぁ知ってても言わないっていうのも優梨ならありえるけどさ。

『じゃあ、ちょっとおしゃれしたら?』

「し、しないよ!」

『えー?でもデートのときはおしゃれして褒められたんでしょ?』

「うん、でも、いつも通りのほうがちゃんと告白できる気がするの。」

『そっか。杏奈がそう思うならそれが一番だよ!頑張んなさいよ!』

「うん!」


そんな会話をして電話をきった。
今から緊張してきちゃったよぉ。
橋本さん、私がんばるよ!!




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