真愛
そして私は、そのままヤられた。
終わったのも束の間、次へ、次へとまわされた。
そして……kudanの総長にも。
「おい、これを聖藍に送り付けてこい。……さて、お前はこれから1週間はここから出れねぇ。別に抵抗したけりゃご自由に。だが、抵抗すれば……」
そういっておもむろに私の前にいくつかの資料を投げつけた。
それを見て、目を見開いた。
そこにはみんなが大切にしている家族や恋人のことについて書かれていた。
何よりも仲間を大切にしている瀧。
親を大切に思っている颯。
愛する恋人がいる蓮。
小さい頃から病弱で、ずっと大切に思ってきた妹がいる悠月。
まだ生まれたばかりの弟がいる瑠依。
みんなの笑顔を…壊せるわけないじゃない。
「私、が……私が大人しくしてれば、本当に……手は出さない…?」
「ふっ、物わかりがいい奴は嫌いじゃねーよ。あぁ、約束してやる」
私さえ…私さえ我慢したら……。
答えはひとつしかなかった。
kudanの言う通り、1週間私は犯され続けた。
倉庫から解放される頃には私はボロボロだった。
倉庫を出る直前に言われた言葉が耳に残る。
『お前を信じるか、俺が送り付けた偽りを信じるか……見ものだなぁ?そこでお前は目が覚めるんじゃねぇかぁ?』
そういってニヤリと笑ったんだ。
どうか、みんなが無事でありますように…。
そう願いながら倉庫へ急いだ。
倉庫の中には傷一つないみんなの姿があった。
良かった……。
そう思ったのも束の間だった。
私の存在に気付いた蓮がまるで裏切り者でも見るかのように睨みつけてきた。
「……にしに…何しにきたんだよ裏切り者」
私はその言葉で頭が真っ白になった。
「え…………?」
その声に反応したのか、幹部のみんなが集まってきた。
もちろん……瀧も。