失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
帰り支度を済ませ、

そのまま、下駄箱で靴を履き替え、校舎の前を体育館の方に歩いていれば、



「おつー。何してん?」



振り返れば、
亮平君が後ろを走っていた。




「あ、体育館行こうかなって。」

「へー。珍しいじゃん?なんで?」


「いや、暇だから、バレー部、なっちゃん見に行こうかなって……。」



そう言って歩いていれば、



「んじゃ途中まで行こーぜ。俺部室行くし。」

「あ、うん、あれバスケ部外なの?」

「怖ーい女バレに今日は体育館乗っ取られました(涙)」

「あはは。そーなんだ!」



そう言って笑えば、



「ん。元気そーだな!!」って。

「……普通だよ?」


「あはは。そこは、元気だよ!だろ(笑)!」



隣の席で普通に喋る、
亮平君は、本当に友達って感じで、

一緒にいても楽しい。




和泉が、あんな事言う意味がわかんない。



亮平君はいい人で友達で……。



なんで、
それで私が好きとかになんのよ!!




喋れれば好きとか、
そんな簡単じゃ……




って、簡単に、ころころしてる奴が
説得力ないか……。


……でもだからって、

和泉なんかに関係ないのに!!
< 166 / 199 >

この作品をシェア

pagetop