失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
そんな事を考えていれば、


「おーい陽っちー?生きてるかー?」

と、亮平君から声がかかる。
気がつけば、もう少しで体育館に近い。



「!ごめん!やだ!また!!」



また、1人で和泉の事を考えて、
話を聞いてないとか……どんだけよ。


……なんで隣にもいない、

あいつが私の頭を占めるのよ!!




なんで……こんなに……

こんなに……





「あはは。またなのかよ(笑)?」

「いや、気にしないで下さい……」



1人またモヤモヤしてて、
恥ずかしくなって、
俯けば、



頭をバシッって叩かれて 、



「気にしねーよ」 って笑顔で言う亮平君。





「……亮平君はやっぱりいい人だね。……うん!なっちゃんもいい人だし、友達って感じだね!!」



「は?何それ?今更じゃねーの(笑)ま、元気ならいいよ!んじゃ俺こっちー。」



そう言って亮平君は
そのまま部室のある方向に走っていった。



一年の時は友達とかもあまりいなかったし、こうやって喋る事ももなかったから。



友達出来た、な。



あはは。
うん、恋愛なんかなくてもいいじゃん!




友達がいれば、十分楽しいんじゃん。


そうだよ。


もう、私の恋は湊太くんで終わり。



高校生活全部湊太くんに捧げるつもりだったんだもん。


和泉なんて関係ない。

そう。

私は、そんな簡単に恋なんてしない!



よし!!
これからは、目指せ友達100人だ!!!
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