失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
下を向いて、少しでも、気を緩めれば、涙が出そうになるのを、気力でもたせる。

そんな時、

「ほら。」


和泉陽汰が、部屋のドアを開け……

「お邪魔しまーす♡」

後ろから、
可愛いらしい私服の女の子が入ってくる。



「あれ?奈央?」

「えへへ〜陽ちゃんが遊びこいって、メールくれてたから、きちゃった(笑)」

そう言って、
私の方へ視線を向け、

「陽ちゃんの彼女(笑)??やだー♡」


無駄に可愛いらしい笑顔……。



「だろ?そう思うよな(笑)普通(笑)」


そう湊太くんが言葉を続ければ、
当たり前のように、湊太くんの隣に座る彼女。

そして、改めて、
私を見て、

「はじめまして〜斎藤奈央です!今年から高一です!」

そう言ってまた可愛く笑う……。

私のキャラとは正反対な……


元気そうな、可愛いらしい女の子……。

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