スパイシーショコラ

第６章 チョコレートの真実

「わ～。どれも美味しそう♪」




スイーツに目がない夕子が思わず声をあげる。








「なんや、見たカンジ、高級そうやないの。店構えに似合わんと。
結構カロリーも高いんとちゃうの？」




そういば、アッコは現在３度目のダイエットに挑戦中だったはずだ。

え？なんで、来てんのよ？！




「ふふーん。」




アキラの瞳が、一瞬、キラリ、と光った。ような気がした。







「どうやら皆さんは、チョコレートに対して勘違いをしているみたいだな～。
もしかして、チョコレートを食べると太る、とか、ニキビが出来る、なんて思っているのではないですか？」













「え、ええ、確かにそうね。心配無いとは言い切れないわ。

最近ではカカオ・ポリフェノールの効能なども謳われるようになって、以前よりも健康には良いんだって思うようにはなったけれど、正直、カロリーは気になる。


でも、やっぱり美味しいから、どうしても食べちゃうのよね♪」







カカオ・ポリフェノールなんて用語を持ち出すなんて、さすが知性派・百瀬さんである。








「そうそう、たまに無性にチョコが食べたくなってサ、あたし～、コンビニで雑誌とチロルチョコ箱買いして帰ったりするんだけど～、家に帰って雑誌読みながら食べてるじゃん、ふと気付くとサ、全部食べちゃっててサ～！！！チョー自己嫌悪～！！なんてこと、よくあるよね！！」




ナイナイ。それはアンタ、好美だけだよ。しかもその、夢中で読んでる雑誌は女性自身だね。と一同、心でつぶやきながらも・・・・スルー。




「そっかー。。。みなさん、チョコレートを食べることに対して、そんなに罪悪感をお持ちなんですね。勉強になったけど、ちょっとショックだな。。。」