スパイシーショコラ
アキラは、少し寂しそうな表情を瞳に浮かべながら、おもむろに語りはじめた。。。






「みなさんが思ったとおり、今、市場に流通しているチョコレートのなかには、総コレステロールや、悪玉コレステロールの数値をあげてしまう、即ち、動脈硬化、肥満を引き起こす原因となってしまうチョコレートや、ニキビや虫歯の原因ともなる、砂糖を多く含んだチョコレートが存在しているのも事実です。」











「ほおおお~。じゃぁ、そうじゃない、チョコレートもあるってコト??」







「はい、もちろん!!

そもそもカカオ豆に含まれる、カカオ・ポリフェノールには、悪玉コレステロールの酸化を抑制して動脈硬化を予防する働きがあるんです。


ですが、チョコレートに加工する際、純粋なカカオバターのみが使われるのなら問題無いのですが、別の植物油脂で混ぜられた場合、その効果は期待できないどころか、反対に悪玉の数値を上げてしまう結果となるのです。

例えば、板チョコ。



買うときにはぜひ、裏側の原材料名をチェックしてみてください。


カカオマス、カカオバター、砂糖、が主な原材料名として書かれていますが、これの他にココナッツオイル、オリーブオイル、ヤシ油、などの植物性オイルの名前が書いてあったら要注意です。




また、最近ではカカオの含有量をパーセンテージで表したチョコレートがありますが、できればこれも70パーセント以上のものが、カカオポリフェノールの恩恵にあずかるには、最適ですね。


目安としては、カカオ含有量70%の板チョコレート100グラムとしたら、70パーセントがカカオ、残りは砂糖だと考えて下さい。


これ位の割合であれば、毎日板チョコ100グラムを食べたとしても、肥満には繋がらないと思っていただいて、構いません。



これで、良く解っていただけましたか?



チョコレートの悪評の原因。それは栄養学的に間違っている、植物性油脂とカカオの混合と、砂糖の使用量だったってコトが。」


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