スパイシーショコラ
第7章  チョコレート・ア・ラ・カルト
週末明けの月曜日。


会議室でのランチタイム。



いつもの場所に、いつものメンバー、いつもの手作り弁当。





ただひとつ、変わっていたのは、みんなの持ち寄る食後のスウィーツだった。


そう、一同がそろって持ってきたのは、何を隠そう「チョコレート」。






「うっわ、考えること、みんな一緒やね~。あきれてまうわ、ほんま」







アッ子の発言に苦笑いのみんな。




しかも、どれもみな、カカオ70%以上のビターチョコレートときては開いた口がふさがらない。






実は、あの後、みなでアキラの店に押しかけた夜、延々チョコレート談義を聞かされてしまったのだった。






カカオバターの美容効果にはじまり、食物繊維が豊富に含まれ整腸作用があるだとか、おまけに胃にもイイだとか(ダジャレではない)、精神的にもストレスを軽減する効果がある、などなど。今をときめく、イケメン・オタクタレント「半田健人」も真っ青のカルトっぷりに、ガクブルの花江たちだったのだ。

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