隣の部屋と格差社会。
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「えっ、振られた?!いつの間にそんなことに?!」
「晴日先生、声が大きい!」
じゅうじゅうとお肉が焼ける音に負けない晴日先生の声が店内に響く。
そんなに大声で言ったら、他のお客さんや店員さんにもばれちゃうよ。
私が佐渡さんに振られたこと。
「というか、つい最近まで好きな人は居ないって言ってなかったですか?」
「うん…。今まで、人を好きになったことがなかったから、自分の気持ち測りかねてて。」
「いつ『好きだ』って気づいたんですか、その人のこと。」
「えーと…。」
言いづらい…。
でも、言い淀む私をじっと見つめる晴日先生は許してくれそうにない。
「告白する数秒前、かな…?」
自分で言ってて、何やってるんだと思った。
けど、目の前の晴日先生はもっと『何やってるんだ』って顔をしている。