おきざりにした初恋の話

「大丈夫ですか?」

そう言ってハンカチを差し出されて、顔を上げた。

目が合うと、優しく笑いかけられた。
その少し垂れた目尻には見覚えがある。
形のいい眉、薄い唇、笑うと現れるえくぼ。

壊れた歯車は、この手で組み立て直され、カチッと音を立てて動き出す。


そうして、10年越しのプロポーズを受けるまで、あと何秒?




< 12 / 12 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:9

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

好き、禁止。

総文字数/48,624

恋愛(純愛)72ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
好きっていうの、禁止!
願うは君が幸せなこと

総文字数/105,660

恋愛(オフィスラブ)152ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
まるで、青空の中の雨粒みたいに。 腹が立つのに気になって、 落ち着かないのに心地よくて、 切ないはずなのに温かい。
一人の部屋と二人の夜

総文字数/4,782

恋愛(純愛)10ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
会いたいから会いに行く? 会いたいから会いに来る? 今夜、たった一言の勇気を。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop