孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。


「じゃあ、勉強しよう」

「はあ…勉強、嫌だなあ」

「香川さんが頼んできたんでしょ」

「あ、"香川さん"って呼んだあ!」

「まだ気が向いてないから」

「ちぇー」


頬をぷくっと膨らませて不貞腐れる香川 佳穂。


ほら、脳内では"香川 佳穂"ってフルネームで呼んでいる私が下の名前で呼ぶ日が来るなんて到底思えない。

そこまで親しくなることなんてないと思う。

今のところそういう予定はない。


「ここの問題から解いてみて」

「げ。ここ私が嫌いな単元だよ」

「なら尚更よかったじゃない」

「うっ」


とりあえず今は勉強をして、勉強のことで頭をいっぱいにして、他のことはなんにも考えないようにしよう。

なんにも考えたくない。





さあ、勉強を始めよう。




< 43 / 250 >

この作品をシェア

pagetop