交わされた約束と共に
その後の午後の授業は、いつも以上に早く感じた。

授業の内容も、もちろん頭に入ってこず、
思い浮かぶのは、昼休みの出来事だった。


優斗、告白の返事どうするんだろう・・・・


私が考えたって答え何て出ないのに、


「マネージャー危ない!!」

「へ?」


声をかけられ顔を上げた時には、もう遅く
私の目に飛び込んできたのは、いつもより大きく見えるバスケットボールだった。


((ドンッ


大きな音が体育館に響く。



「マネージャー大丈夫!?」

「桜!?」

「おい!大丈夫か!?」


部員の皆の声がボヤけて聞こえてくる。


そっか、今、部活中だった・・・・・


鈍い痛みが頭と背中に流れ込む様に伝わる。


「・・・・イッ・・・タ・・・・・」


とりあえず起き上がろうと体に力を入れた時、

私の体が宙に浮いた。

驚き目を開けると・・・・・


「・・・ゆう・・と・・?」

「桜、大丈夫?
すぐ保健室に着くから少しだけ我慢してね。」

「え、うん・・・・」


優斗は私を抱え、早足で体育館を出て保健室に連れて行ってくれた。

保健室に着くまでの間、
私の心臓の音は、優斗に聞こえるんじゃないかと思うくらい
大きく音をたてていた。
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