“ありがとう”
STAGE1

幼稚園

「ねぇ!!あたしのモニにちかづかないでくんない!?」

気づけばあたしのいじめは幼稚園からあった。

その時のあたしはまだ頭も体も幼かったけれど、いじめについては人一倍分かってたと思う。

それはテレビで見たことのあるような光景だった。

あたしが数人の女子にグイグイと壁に迫られる。

もちろん、先生は気づいていて。

恐怖から声の出なくなったあたしは、目で先生に訴えた。

無理だった。

「レイナのモニじゃないじゃん。」

思い切って反論した。

「でもあたしのほうがさきにモニとともだちになったんだから!!」

そこで押されて初めて先生が止めに来た。

遅いよ…先生。

それからあたしはレイナも大好きだったモニも避けはじめた。


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