新月の王 Ⅰ
その一角には頑丈なテントが張られて、3方を雨風を除けれる板の壁に囲まれ、大きなカウチなソファと何人かが座れるソファにテーブルが置いてあった・・・雑誌なんかも。



「おお。さすが零二さん」



そこは褒めてあげたい。



靴を脱いでカウチなソファに身を沈めて、大きな毛布被るともう寝れるけど。



そうだ・・・



「・・・ご飯だ」



・・・ってそうだよね?



・・・・・・そうなるよね?



「「「「「・・・・・・・」」」」」



屋上一回りして最短距離を確認した時に気付いてたよ。視界の隅に入って来たもん・・・教室で見た黒い5人。



「あれ?こんなとこ来ちゃダメだよ?」



ギロリと睨みこっちへ歩いてくる3人。一人は笑いながら、一人は優しい顔をして。



「はぁぁぁ」



早速、今日一深い溜息記録を塗り替えた。



「あぁ?」


「んでこれは何だ」


「ありゃ・・・こんなの勝手に作っちゃったの?」


「あぁ理事長が用意してくれて」


「「「「「零二さんが??」」」」」


「はぁ・・・そうだけど」


「「「「「・・・・・・・」」」」」
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