雨の日は君と。~先輩の香り~
その時、柊木先輩がこっちを向いて
大きく手を振ってるのに気づいた
あの女子の輪に入っていくのは気が引けたけど、二人のところへ行くことにした
「お、来た来た!」
私達が近付くと柊木先輩が言った
「え~、誰ですかこの子たち~?
妹さんとその友達?可愛い~!」
李月君の腕にくっついてる女の子が
私の方を見て妹、と言う
……妹
そう思われてしまうんだ
彼女に、見えないんだ
年が1つ違うだけでこんなにも違う