雨の日は君と。~先輩の香り~


    ――― side Ritsu ―――


どこにいるんだよ、風和。

しばらく探して船乗り場に着いた


その先に風和がいた
その横には健。

健が先に見つけてくれたのか


二人のところへ行こうとしたけど
俺は足を止めた




「…何でだよ」


健が風和を抱き寄せた
その風和の頬には涙が伝っている

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