雨の日は君と。~先輩の香り~


「ほら、おいで」

そんな私に少しやり過ぎたと思ったのか

私の腕を引っ張り李月君の目の前に立たされた
そして手で私の髪を解かし始めた


「あらあら、私達に負けないくらい
 イチャイチャしてますねぇ?」

「そうだね~?李月もゆるふわちゃんの
 前だとデレデレしちゃってねぇ?」


それを見ていた美玲と柊木先輩がコソコソと話している

それを聞いてカァッと熱くなる私の顔


「……っ、うるさい」

後ろから聞こえる李月君の声も心なしか
照れている気がする

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