雨の日は君と。~先輩の香り~


「風和、おいで」

ソファに座った李月君が優しく微笑む

私が近づくと腕を引っ張られて
李月君の膝の上に座らされた


「え…えええ、李月君っ…///」

「何、嫌なの?」


そうやって子犬みたいに
寂しそうな声をして耳元で囁く李月君

わざとだってわかってるけど!

「…嫌じゃないです」

李月君には嘘がつけない

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