雨の日は君と。~先輩の香り~

すごい幸せなんだけど



―――…


「はぁ、うるさかった」

「そんなことないよ~
 家族っていいなって思った…」

私には願っても触れることのできない
家族の愛。



「ここが俺の部屋」


階段を上るとすぐにあった李月君の部屋

…李月君は片付けが苦手らしい

机の上には参考書の山。
ソファには脱ぎ捨てられた服が
たくさん積まれてる

李月君にも苦手なことがあるんだ

そう思ったらなんだか嬉しかった


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