雨の日は君と。~先輩の香り~




「俺の親、医者の中でも結構有名で。

 俺は…親の名前とかで特別扱い
 とかされたくない。
 だから、普通のサラリーマンになって
 自分一人の力でできることをしたい。

 …なんて、誰かに言ったら
 もったいないって笑われそうだけど」



ふ、って力なく笑う李月君


「李月君すごい!!」

「…え?」



李月君はやっぱり強い。
ずっと前だけを、将来を見てる



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