雨の日は君と。~先輩の香り~
――― side Ritsu ―――
部屋に戻った俺はできるだけ
平常心でいるようにした
二人でまたアルバムを見ようとしたけれど
風和は俺の話を聞いてるようで
全く聞いていない
どこか上の空だ
まったく、この彼女はやってくれる
俺が「風和?」と聞くと
真っ赤な顔になって口をパクパクさせる
無意識だろうけど。
俺の決心なんて脆く崩れる
俺は、はぁ…と溜息をついた
…もう無理だ。