雨の日は君と。~先輩の香り~




「止まんなくなりそう…」

そう呟く李月君


「俺だって余裕ないんだからね…?」


李月君は上目遣いでそう言ってくる


きゅんっ

なんか子犬みたい…



でも…李月君余裕ないの?
いつもクールで余裕そうなのに。

李月君をじっと見つめていると


「本当に風和は…」


李月君はそう呟いて
もう一度唇を重ねる


どんどん深くなっていくキス

こ、これが大人のキス…?



「ん…ふぁっ、りつく…」

「その声で名前呼ばないで」


李月君の瞳が揺らぐ
それが本当に余裕がないんだってわかる


私の甘い声だけが部屋中に響く

苦しい…けど、幸せだ。




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