蝶々と花と昼休み


ほら、きっと人の温もりに飢えてるせい。


先輩は待っててと言うと、どこかに消えて湿布を手に戻ってきた。


「それ、どこから」

「バスケ部の部室が近いからくすねてきた」


そういうとペタリと私の頬に貼る。


「1枚くらいなら気づかないよ」


そう言う先輩に、私は心の中でおもう。

もうちょっと先輩に触れてたかったなぁって。


だけどその思いはすぐにかなった。
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