イクメン作家と恋心?SS~ほのぼの第2話~12/26に『クリスマス』を追加。

「よしよし。ママは、ここに居るわよ~」

よしよしとあやす。

「まんま……」

寝ぼけながらも私の名前を呼んでいた。

思わずクスッと笑う。

あの先生でも手を焼かせるなんて
普段は、私をからかって反抗的なくせに……。

ちょっと嬉しくなった。

それから目を覚ました卯月は、
普段通りに戻っており

3時に睦月君が帰ってきたら
いつものお兄ちゃんっ子の卯月に戻っていた。

あんなに泣いていたのが嘘のように……。

睦月君にも今朝のことを話した。

卯月と意思疏通が出来る睦月君なら
気持ちが理解が出来るかなぁと思い話してみた。

すると意外な応えが返ってきた。

「それは、お母さんがそばに居たから
普段安心して過ごしていたからね。
驚いちゃったんだよ」

そう言ってきた。

「えっ?どういうこと?」

意味が分からない私は、聞き返した。

「卯月は、お母さんがそばで見てくれるから
安心してワガママを言ったり、遊べるんだよ!
なのに急に居なくなるから不安になったり
心細くなっちゃったんだよ。
卯月は、お母さんのこと好きだからね」

「……そうなの?
普段は、あんなに反抗的に私を
からかった態度をとるのに……?」

卯月が私に対してそんな風に思っていたなんて
驚いてしまう。

< 49 / 90 >

この作品をシェア

pagetop