イクメン作家と恋心?SS~ほのぼの第2話~12/26に『クリスマス』を追加。
「よしよし。ママは、ここに居るわよ~」
よしよしとあやす。
「まんま……」
寝ぼけながらも私の名前を呼んでいた。
思わずクスッと笑う。
あの先生でも手を焼かせるなんて
普段は、私をからかって反抗的なくせに……。
ちょっと嬉しくなった。
それから目を覚ました卯月は、
普段通りに戻っており
3時に睦月君が帰ってきたら
いつものお兄ちゃんっ子の卯月に戻っていた。
あんなに泣いていたのが嘘のように……。
睦月君にも今朝のことを話した。
卯月と意思疏通が出来る睦月君なら
気持ちが理解が出来るかなぁと思い話してみた。
すると意外な応えが返ってきた。
「それは、お母さんがそばに居たから
普段安心して過ごしていたからね。
驚いちゃったんだよ」
そう言ってきた。
「えっ?どういうこと?」
意味が分からない私は、聞き返した。
「卯月は、お母さんがそばで見てくれるから
安心してワガママを言ったり、遊べるんだよ!
なのに急に居なくなるから不安になったり
心細くなっちゃったんだよ。
卯月は、お母さんのこと好きだからね」
「……そうなの?
普段は、あんなに反抗的に私を
からかった態度をとるのに……?」
卯月が私に対してそんな風に思っていたなんて
驚いてしまう。