イクメン作家と恋心?SS~ほのぼの第2話~12/26に『クリスマス』を追加。

「卯月は、お母さんの困った顔が大好きだからね。
僕やパパだと期待した態度に応えてあげられないし
お母さんなら希望通りに反応してくれるから
やめられないんじゃない?」

えぇっ!?
私ってそんな困った顔をするかしら??

驚いていた自分の顔を手で押さえた。

「そうなの……卯月?」

睦月君に抱っこしてもらっている
卯月に尋ねた。

「キャハハッ!!」

声を出して笑う卯月を見て
私は、温かい気持ちになった。

ありがとう……卯月。
ママも卯月が大好きよ!

しかし、この事で困ったことも起きるように。

ある日。
トイレに行こうと立ち上がったら

「まんま~」

卯月がいち早くそれを察知して
ついて来るようになってしまった。

あれ以来
私に対する警戒心が強くなってしまった。

「大丈夫よ~ママちょっと
トイレに行くだけだから……ね?」

「ふええ~ん。まんま~」

トイレまで来ようとする始末。

私は、ゆっくりトイレまで行けないのね。
トホホ……とした気持ちになるのだった。

< 50 / 90 >

この作品をシェア

pagetop