イクメン作家と恋心?SS~ほのぼの第2話~12/26に『クリスマス』を追加。

しかし先生のは、それに終わらずに
横でリンゴを剥いてくれた。

ウサギのリンゴを剥くと私と子供達用に
分けてくれる。

その他にも飲み物をこまめに
飲ましてくれたり
汗を拭いてくれたり甲斐甲斐しく
世話を焼いてくれた。

しかもずっと私のそばに居てくれた。

卯月の世話は、睦月君が担当するが
たびたび覗きに来ては……遠くから私を見ていた。

白雪は、途中で私のベッドの上に登って
スヤスヤと眠りだすし。

それぞれ心配してくれてるのが
分かり嬉しくなった。

するとガチャッとドアが開いて
先生が部屋に入ってきた。

「卯月と睦月は、昼寝させてきた。
しばらくは、静かにしているだろう」

「あの……すみません。
ご迷惑と心配をおかけしまして」

申し訳ない気持ちになってくる。

すると先生は、ため息を吐くと
私の寝ているベッドに腰を下ろして
私の頭をポンッと撫でてくれた。

「当たり前だろ。大事な家族なんだから。
迷惑だと思うわけがない」

優しく言ってくれる。

「先生……」

その言葉に胸がジーンとなる。

あぁ、ヤバい。涙が出そう……。

すると先生は、私を抱き締めてくれた。

「今回は、残念だったな。
でも、忘れるな。
お前が元気でくれないと困る。
それに結婚記念日ではなくても
お前がそばに居てくれれば
それだけでいい」

凄く嬉しい言葉をくれた。

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