ずっと一緒に・・・
別れ、告白
「ねえ、友美聞いてる?」
「……え?」
学校の昼休み。お弁当を食べながら昔のことを思い出していた友美は、友人の真紀に名前を呼ばれ、一気に現実に引き戻された。
「ご、ごめん。何の話だったっけ?」
「もぉ、ちゃんと聞いててよね、友美。七夕の話してたんじゃん」
「あー、そうだったね」
苦笑いを浮かべながら友美はお弁当のミートボールを一つ食べる。その様子を見ながら真紀は話を続ける。
「で、今年の七夕はどうするの?」
「今年の七夕って言っても、特に何もすることないけど?」
「なに言ってんのよ!友美だって知ってるでしょ、あの七夕の伝説」
その真紀の言葉がもう一つミートボールを食べようとしていた友美の手を止めた。あの伝説。十一年前に友美と健一が純から聞いた、あの話である。
「……知ってるよ。竹の一番上に短冊を吊すと、その一枚だけ願い事が叶うってやつでしょ」
この学校では毎年、生徒会が学校の近くの竹林から竹を切ってきて、短冊を吊すという行事を行っている。そしてこの七夕伝説も毎年受け継がれていて、逆にこの伝説を知らない生徒などいないのである。
「そうそう、それ!私今年その伝説にチャレンジしてみようかと思ってさ」
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