俺の手が届く範囲にいろ。
「……は?関本って…大芽?」
「…うん」
「……俺がいないとこで、
随分仲良くなってんのな」
そう言って、京ちゃんはなぜか
面白くなさそうな顔をしている。
「怖くない…怖くない…」
そんな京ちゃんの隣で
わたしは必死に自分を言い聞かせていた。
「ねぇ京ちゃん。
これ京ちゃんたちが作ったお化け屋敷だから
オバケの位置とかわかってるよね…?」
「あ?まぁ、一応分かってるけど…」