俺の手が届く範囲にいろ。


そんなことを思いながら
わたしは他の本棚も見ていった。


__そして、
1番窓側に近い本棚を見ていた……そのとき。


「……あれ?」


…外に、京ちゃんの姿が見えた。


図書室は2階なので、
ちょうど上から見える感じ。


…あんなところで、何してるんだろ…?


そんなことを思いながら
わたしはガラっと窓を開けて
名前を呼ぼうとした……そのときだった。


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