俺の手が届く範囲にいろ。
「あー、先生にじゃなくて
女の子に呼び出されてたよ」
男の人はクスッと笑いながら
そんなことを言う。
「あっ…そ、そっちでしたか…!
す、すみません。早とちりました…!」
そう言って、熱くなった頬を
わたしはパタパタと扇ぐ。
「てかさ!キミ、
京哉の幼なじみだよね!?」
「…あ、はい!」
「やっぱり…!!実月ちゃんだよね!?
あ、俺の名前は、関本 大芽(セキモト タイガ)
よろしくな!」