俺の手が届く範囲にいろ。
……そう言って、背が高い茶髪の男の人は
なぜかわたしの手を取り
ブンブンと握手をしている。
「あ、よ…よろしくお願いします!」
「おうよ!つーか同い年だし
敬語使わなくていーよ、実月♪」
「え、あの……」
なんて言いながら、
関本くんの方を見上げると…
目に入ったのは…
痛々しく付いている耳ピアス。
……なんかこの男の人…
優しそうだけど、ちょっとチャラそう……。
それが、関本くんに対する
第一印象だった……__