俺の手が届く範囲にいろ。
「……もう知らない。
わたし、遅刻したくないから
先に学校行ってるね!」
そう言って、わたしはベッドから降りて
部屋から出ようと、背を向けた…そのとき。
__ぐいっ…
「…わっ…!」
突然、お腹付近に筋肉質な腕が回り
後ろへぐいっと引き寄せられる。
その勢いで、
わたしはベッドに尻餅をついた。
「……置いて行くなし」
「ちょ、なにやってんの京ちゃ…っ」
と、勢い良く振り返れば
目の前には、京ちゃんのドアップ。