俺の手が届く範囲にいろ。
「じゃあまた明日ね!」
__家に着いて、わたしは京ちゃんに
挨拶をした…そのとき。
「……おまえの親、今日も遅いの?」
不意に京ちゃんは、そんなことを尋ねた。
「…へ?あ、うん!確か21時くらいって
お母さんが言ってた!」
ちなみに、お父さんは出張だから
帰ってくるのは来週…だったけな…?
なんて考えていると…
「ふーん。じゃあ、寄ってけば」
そう言って、京ちゃんは家の門を開けた。